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2018年07月05日(木)

2020年卒就活戦線

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◆ ◇ ◆  2020年卒就活戦線  ◆ ◇ ◆

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「就活生が人間ではなくAI(人工知能)によって選ばれる時代が来た」

■選考の最初の関門「エントリーシート」

 就職活動は、原則、学部生3年(修士1年)の3月1日にスタートする。会社説明会、自社サイトへの登録、エントリーシートの提出・受付、Web上でのテストの実施などが一斉に解禁され就活生は慌ただしい3月を過ごすことになる。

 そして、選考の最初の段階の主役は、就活生が志望動機や自己PRなどを自筆で書いて提出する「エントリーシート(ES)」だ。例年3月~4月がエントリーシートの締切日のピークを迎えるのだが、就職人気企業ランキングで上位に顔を出す企業の応募総数は、数万通、十数万通に及ぶこともある。

 企業はエントリーシートの他にテストとあわせて書類選考のふるいにかけることが多いのだが、エントリーシートの書類選考をAI(人工知能)にさせる企業が現れ始めた。

 エントリーシートは就活生にとっては就職戦線の「第一関門」である。なぜなら、企業は応募者を3分の1、5分の1、10分の1に絞り込んで、次の段階に進める候補者を選び出すのがエントリーシートだからだ。その「第一関門」となるエントリーシートの評価を、人間ではなくAIによって「足切り」される時代がやってきた。

■AIを初めて導入したのはSoftbank

 2017年、大学・大学院新卒者(総合職)の採用選考にAIを導入すると最初に発表したのがソフトバンクである。ソフトバンクでは例年、エントリーシートで2つの設問を学生に課している。合計1200字となるエントリーシートを約1万人の学生が提出するのだが、わずか10人程度の人事が手分けして合否の判定をつけていた。その時間は800時間を超えるという。想像しにくいだろうが、単純計算で1人が約1000人分のエントリーシートを80時間以上をかけて評価していることになる。この作業を短期間で行う必要があるため、苛酷な労働環境になっていることが想像に難しくないだろう。この苛酷な業務の「助っ人」として、AIが初めて導入されたのである。

■AIの評価の仕方

 AIの活用はまず、過去数年の採用活動で提出された大量の「通過したエントリーシート」「落とされたエントリーシート」を学習させることから始まる。その上で、無作為に抽出した過去のエントリーシートをAIに判定させ、その結果を人事担当者の合否判定結果と突き合わせたところ、ほぼ一致したのだ。

■AIを活用した採用活動の例

【全日本空輸(ANA)】
 全日本空輸(ANA)は2018年卒の採用からAIを使った採用を始めた。人間が生まれつき持っている性格をAIが診断するアプリを、エントリーシートによる書類選考と同時に新たなツールとして始めたのだ。

 この性格診断は、現状、使われている適性検査より「ウソ発見機能」が優れているという。回答者が対策をして巧妙に結果を作り出しても、回答時間や指の動きを含め、潜在的な気質をAIが見抜くことができるようだ。

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