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2014年12月04日(木)

就活フレームワーク:マーケティング近視眼②

脇坂先生前回少し紹介したマーケティング近視眼について紹介します。なぜこのような話しを取り上げる理由として、志望業界が今後どのように成長していくのか見極める力が必要だからです。大企業だからいい企業ではなく、大企業でも成長できず倒産する可能性が十分にあるということなのです。安泰を良しとする考えではなく、多くの学生に日本経済を引っ張っていって欲しいと考え、成長していく産業で是非活躍して欲しいという想いがあります。

では簡単ですが紹介していきます。今日は近視眼によって失敗した有名な例です。

マーケティング近視眼の論文中にある企業の例として、鉄道会社、映画会社などがあげられております。これらの企業は自社の製品が何かを理解しておらず、「製品中心」で考えてしまったために危機を迎えてしまっております。また製品への絶対的信頼から、自ら新規製品の開発を怠ってしまったために、代替品の登場により危機を迎えてしまった産業に関しても記述されているので論文を是非読んでください。

論文中の企業が、なぜ近視眼に陥ってしまったのか、またどのようにすれば近視眼を克服することができるのか私個人の考察を記載します。

「人口増加」による近視眼は非常に単純です。この考えに陥りやすい企業は、現在はあまりないと考えられます。例えば第二次大戦後の日本が高度経済成長期に産業、人口とも急速に増加している時、この考えに陥りやすいと考えられました。現在でもしこの考えに陥る産業があるとすれば、少し前のインターネット企業が陥る可能性があったと考えられます。急速に成長し、インフラも整いだし未接続の世帯が全て顧客と考えれば同じような考えに陥ったと考えられます。

次に「代替品」の出現否定です。私の考えではこの代替否定は絶対ありえないです。まず世の中で代替品のない製品は存在しないと考えます。代替品がないとすれば人間や動物(ペット、ただし買い替えは可能な点を考えると代替品は存在する)、または単純な物質(水や空気、これら単純物質も製品化され販売されている点では多くの代替品が存在しており、エビアンや富士の水など)である。どんなに新しい製品を作ってもすぐに代替品が登場し市場は競争状態になってしまいます。

最後に「コスト」です。規模の経済で考えた場合、生産量がある一定以上になるとコストが上昇することは知られております。また科学実験により品質をあげてもコストには限界が生じてくるのは、少し考えればすぐにわかる問題です。しかしここで重要な問題は、このような単純な問題を忘れてしまうことです。大きく利益を上げている企業や市場を独占している企業は、このようなマーケティング近視眼を起こす可能性が高いと考えられます。それは商品が売れているための安心から近視眼に対しての対策を怠ることが考えられるためです。

例えば、ソニーのウォークマンはどうでしょうか?発売当初どこでも音楽が聴ける画期的な製品として世界を圧倒し、世界にソニーの名を轟かせた製品でした。カセットテープ、CD、MDと媒体が変わっていってもソニーのウォークマンは高シェアを維持しておりました。

しかしアップルのiPodの発売により状況が一変します。アップルのiPodは今までとはまったく異なった製品(内臓型ハードディスクドライブ)とビジネスモデル(インターネットiTunesで音楽を購入できる)で、ソニーから市場を奪うことに成功したのです。今となってはソニーも同様に内臓型ハードディスクドライブの携帯音楽プレイヤーを発売しシェア争いをして状況です。

このような考え方で業界研究、企業研究を行ってみてください。新しい視点や価値観を得ることができるはずです。今後もいろいろと紹介させて頂きます。

「内定塾」講師 脇坂 健一郎

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