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2014年06月06日(金)

企業研究:中堅・中小企業で働くメリット

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指田先生

新卒採用というと、大手企業ばかりに目がいってしまいがちですが、

世の中には多くの中堅・中小企業があります。

日本企業の99%は中堅・中小企業です。

また、常用雇用者数の割合をみても、大手企業が37.2%であるのに対して、

中堅・中小企業は62.8%です。

 

「中堅・中小企業」というと、どうしても“安定性にかける”“知名度が低い”“福利厚生が不十分”など、ネガティブなイメージを持ってしまう方が多いのではないかと思います。

しかし、高い技術力を持ち大手企業へコア部品を提供している会社や、ニッチな領域で高いシェアを誇る会社など、多くの優れた会社があります。

ここでは、中堅・中小企業で働くメリットを挙げたいと思います。

 

1.幅広い仕事を任せてもらえる

大手企業では、業務量が多いため仕事が細分化されていて、縦割りとなっていることが多く、自分が携われる仕事の領域は狭くなります。中小企業ですと、1つの仕事の量が少ない代わりに、一人が担当する仕事の幅が広くなります。

例えば、採用の仕事の場合、大手企業であれば、人事部内の採用チームなどで採用の仕事のみをすることになります。中小企業であれば、総務部という部署で、総務、庶務、労務などをやりながら、採用の仕事も行う、ということになります。

様々な仕事に携わることで多くの経験を身に付けていくことができます。キャリアとはどのような経験を積んできたかです。様々な職務を経験することでキャリアを深めていくことができるのは中小企業の良さだと思います。

 

2.社長との距離が近く、会社の動きがわかりやすい・経営感覚が身に付く

規模にも拠りますが、大手企業だと会うことも滅多にない雲の上の存在である社長が、中小企業ですと目の前にいたり、よく話をする存在だったりします。

日々の会話や飲み会の席などで社長の話を直に聞くことで、会社を経営する上での

考え方などを勉強できます。これは大手企業ではなかなかできることではありません。

そのため、会社の方針や考え方をきちんと理解した上で業務に取り組めます。

また、規模が小さい分、社員全員がお互いの名前と顔を知ることができ、家族的な雰囲気を持っているところも良さだと思います。

 

3.仕事の成果を実感することができる

大手企業に比べ、社員数が少ない分、1人1人が会社に与えるインパクトは大きくなります。自分が頑張った分、会社が成長していくことを感じることができます。これこそ、中小企業で働くことの醍醐味ではないでしょうか。

 

このように、会社規模が大手企業より小さくても、その良さが必ずあります。

自分自身を最大限に活かし、周囲の人と結束しながら、会社を良くしていける、それが中小企業の良さだと思います。

しかし、中堅・中小企業も様々ですから、その中からも優良企業を見つける必要があります。

優良企業の軸として、「経営に安定性がある」「成長する可能性がある」「社員がイキイキと働いている」という観点で探してみてはいかがでしょうか。

自分自身を活かせる会社は必ずあると思います。

 

 

「内定塾」講師 指田 紀子

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