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2014年05月30日(金)

就活フレームワーク:就職活動でのモチベーションについて

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脇坂先生就職活動でのモチベーションについて

就職活動をしていると、一喜一憂することが多くあると思います。

選考が進めばモチベーションが高まりますし、選考が進まなければモチベーションは下がってしまいます。

このような気持ちの変化を理解することは重要と考えられます。

ただし理解できても感情のコントロールは難しいです。

しかし自分が今なぜ落ち込んでいるのか、客観的に分析できることは重要なことと思いますので、今回はこのような分析をする方法について紹介させて頂きます。

是非自分自身の状況を分析してください。

 

モチベーション論について

モチベーション論は、1960年前後に登場しました。

モチベーション論は、動機づけ理論とも呼ばれ、人を動機づけることが企業において常に重要な課題であり、古くからさまざまな試みが行われてきました。

モチベーション論によってもたらされるのは、「人的資源モデル」、「人的資源アプローチ」と呼ばれております。

ここで最近のモチベーション論について代表的な学者の理論まとめて、自己分析の考察に繋げてもらえればと思います。

 

ニティン・ノーニア(Nitin Nohnia)、ボリス・グロイスバーグ(Boris Groysberg)、リンダ=エリン・リー(Linda=Eling Lee) 「新しい動機づけ理論」

 

「新しい動機づけ理論」は、マズローなどの人間行動の教えを、現代の科学(神経科学、生物学など)を用いて人間の頭脳について深く学び結論を導き出しております。彼らは人間の4つの欲動を指摘しており、これらの4つの欲動が人間の行動の基盤となっていると考えております。

 

獲得への欲動 社会的な地位を含め、希少なものを手に入れること
絆への欲動 個人や集団との結びつきを形成すること
理解への欲動 好奇心を満たすことや自分の周りの世界をよく知ること
防御への欲動 外部の脅威からわが身を守り、正義を広めること

「新動機づけ論」4つの欲動

 

彼らの研究結果によると、モチベーションを最大化させるにはこれらの4つの欲動がすべて満たされている時で、どれかが1つでも不満がある場合は、他の3つが満足でも全体へのインパクトが下がるとしております。この4つの欲動をより詳細に表にします。

 

 

獲得への欲動 相対的であり、限界がない。自分が所有するものと他人のものを常に比較しながら、たえず欲する傾向がある。
絆への欲動 愛情や思いやりなどの前向きな感情が満たされること。満たされない場合は、孤独感などの否定的な感情を引き起こす。
理解への欲動 意味のないことをしている場合、欲求不満となる。何としてでも答えを見つけ出そうと挑戦すれば欲求が満たされる。
防御への欲動 自分の家族や資産を守るだけでなく、正義を求め、具体的なアイデアや意見を表明できる組織を生み出したいと欲求する。

「新動機づけ論」4つの欲動詳細

 

これらの4つの欲動は、どれが重要か順位をつけられないだけでなく、いずれも異質なものであります。モチベーションを高めるには、これら4つの欲動に対応しなくてはなりません。4つの欲動に対処するツールとして下記があります。このツールは企業が従業員のモチベーションを高めるために対応する内容として考えられたものになります。

 

欲動 組織上の急所 行動
1:獲得 報酬制度 ・成績が優秀な者は、平均的、劣る者とはっきり差をつける。 

・業務連動型の報酬制度を導入する。

・競合他社並みの給与を払う。

2:絆 企業文化 ・社員間の信頼と友情を育む。 

・協力とチームワークを大事にする。

・ベストプラクティスの共有を奨励。

3:理解 職務設計 ・社内で具体的かつ重要な役割を担うように職務設計する。 

・組織に貢献しようという意識が高まるように職務設計する。

4:防御 業務管理と資源配分プロセス ・プロセスの「見える化」。 

・公正であることの重要性を強調する。

・報酬や人事など業績評価において公正かつ透明性を保ち、信頼性を高める。

「新動機づけ理論」 欲動への対処

 

新動機づけ理論は、過去のモチベーション論の内容をさらに発展させ、科学的に得られた結果であります。また過去の研究内容からも大きく外れることなく、マズローやマグレガー、ハーズバーグの人間観察によって得られた理論を科学的に証明しております。

ここまでまとめてきたことを就職活動に当てはめると下記のようになると考えられます。この4つはどれかが欠如していてもダメで、すべてを満たす必要があります。就職活動で浮き沈みが生じるのは、これらの欲動が満たされないからであります。

 

欲動 詳細 就活に当てはめると
獲得への欲動 社会的な地位を含め、希少なものを手に入れること 希望する人気企業に入りたい欲動、誰もがうらやむ企業に入りたい欲動。
絆への欲動 個人や集団との結びつきを形成すること 希望する企業の一員になりたい欲動、希望の企業に認められた欲動。
理解への欲動 好奇心を満たすことや自分の周りの世界をよく知ること 自分の能力を理解してもらい、認めてもらいたい欲動。
防御への欲動 外部の脅威からわが身を守り、正義を広めること 希望する企業に自分自身を誰よりも信頼してもらい、受け入れてもらいたい欲動。

 

では「どのようにモチベーションを高めるか」なのですが、それは欲動のレベルを変えていくことだと考えられます。例えば獲得の欲動の場合、人気企業という考えから、希少な部品を作っている企業にターゲットを変更することで、欲動の内容を変更してモチベーションをコントロールすることが可能と考えられます。この理論を頭の片隅に置いておけば、なぜ自分が今落ち込んでいるのかが、客観的に理解でき、解決策を見出すことができると思います。

このような理論は、他にもたくさんあります。今回はその中の一つを紹介しました。たくさんのモチベーション理論を学ぶことで、より自分自身の状況を理解することができると思います。機会があれば、また異なった理論を紹介させて頂きます。

 

「内定塾」講師 脇坂 健一郎

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